働き方改革② 大手企業のホワイトカラーは無駄が多い
さて、企業が働き方改革に取り組む必要性の次は、
「なぜ無駄が多いの?」
にフォーカスしてみます。
企業で研修を行う際に、現場の方々の意見を
抽出していくと、以下のものがよくあがります。
①上司からの「禅問答」が多い
②上司からの急な指示が多い
③会議が多い
④申請書類が多い
⑤メールが多い
⑥顧客への過剰サービス
この6つを改善できるだけで、劇的に無駄が減り、残業も減ります。
見ていただくと分かる通り、①②③④は全て社内の話。
⑤は社内と社外。
⑥だけがコントロールが難しい社外の話。
つまり、無駄のほとんどを自分達で産み出しているのです。
中でも①の事例についてフォーカスしてみます。
①上司からの「禅問答」が多い
ある経済団体会長の講演がありました。
「これからの企業は、変化に対応できる企業が生き残れるのです!」
と聞いた社長は「なるほど!・・・」と思いつつ、
・・・具体的になんのこと?ま、部下に指示しておくか・・・
⇒社長が本部長へ「変化に対応できる力をつけてくれ!」
⇒本部長から部長へ「変化に対応できる力をつけてくれ!」
(具体的になんのこと?)
⇒部長から課長へ「変化に対応できる力をつけてくれ!」
(具体的になんのこと?)
⇒課長からメンバーへ「「変化に対応できる力をつけてくれ!」
(具体的になんのこと⇒部下たち「はいっ!」(具体的になんのこと?)
答えが分からない伝言ゲームのようです。
なぜ部下たちは、具体的な指示の中身を聞かないのでしょうか?
・聞いたら「頭悪いのか?」「それを考えるのが君の仕事だ!」と言われそう。
・自分で考えることが大事なんだ。と思い込む。
・その時は、わかった気になったけど、良く考えると色んな答えがありすぎる。
などでしょうか。
成果を上げる為に必要な重要な事が伝達されていないのに
時間だけが失われていく・・・もったいない事です。
ドラッカーの言葉
「生産的な仕事(真に必要な仕事)を与える」
を思い出します。
- 2017/07/20
- 社長コラム
- 投稿者:葛西 伸一