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新年あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。

旧年中は、大変お世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

年始の挨拶コラムは、

従来、弊社社長の葛西が担当していましたが、

今年は河野が執筆します。

 

~つなぐ~ 年明けのこの時期、私の心の真ん中で、

こんな言葉が渦を巻いています。

 

この年末年始を、私は生まれ故郷の延岡で過ごしました。

3年前に他界した両親が大事にしていたのに、藪(やぶ)と化してしまった庭へ、思い切って踏み込みました。

ヒヨドリとメジロがついばむ、赤い実が鈴なりのクロガネモチによじ登って枯れ枝を打ち払い、

グミの木は枝を数本残してバッサリ切り倒し、網の目のように入り組んで四方に伸びた柚子は、

するどい棘(とげ)の波状攻撃をかわしつつ剪定し、収穫した柚子を十数個湯船に放り込んで、

気分晴れ晴れ堂々と浸ってきました。少しですが、父母に恩返しできた気分です。

 

いよいよ元旦。兄と私の家族、合わせて4人で過ごしました。

私が中学生の頃は、父は着物、私は学校の制服を身につけ、全員正座して「あけましておめでとうございます」。

おせち料理は全て母の手作り、父はもち米を蒸してつく(餅つき機)係でした。

今は、というと、ジャージにセーター、おせちは買ってきた三段重、お餅も個包装のもの。

何とまあ!な変わりようです。

それでも、変わらないものがあります。故郷の絶え間ない川の流れと里山、

障子の向こうに暖かい陽射し、床の間の部屋にみんな集まって一つの食卓を囲むこと、

お年玉をあげるこそばゆさ(昔はもらっていましたよ)、

そして、何よりも、みんなニコニコして、幸せな気分に包まれることです。

 

生まれてからずっと、お正月は幸せな気分です。

私の子供も、同じように幸せでい続けて欲しい。

そのために自分が親としてできること、社会人としてやるべきこと、

「つなぐ」べきものは何なのでしょう。

 

個々人に差はあれど、平和で幸せで活き活きした暮らしを送るためには、

私たち一人ひとりの努力が欠かせません。

それにも増して、今、私たちがこうしていられるのは、

先人たちの築き上げた土台があるからこそです。

 

私たちには、受け継いだ有形、無形の財産を消費するだけでなく、

次世代に向けて「つなぐ」「活かす」「増やす」という、一筋縄では実現しそうにない、

しかし大切な責務があります。

もちろん、自然環境も同じです。

ありたい姿への道筋や考え方が異なっていても、目指すゴールの本質は同じはずです。

てきぱき進める人、じっくり進める人、成果やロジックに焦点を当てる人、人や気持ちに焦点を当てる人、

多様なモノの見方、感じ方、捉え方を結集して、絶えず知恵を練り上げなくてはならないと感じます。

 

弊社は、研修やコンサルティングを通して、お客様の会社やそこで働く人々と接しています。

たくさんの想いやノウハウを持っている方々とは、その「つなぎ方」を議論します。

先人の創った土台を活用して成果を挙げる方々とは、つながれたバトンの「活かし方」を議論します。

すでに多くの成果を挙げていて、さらに先を見据える方々とは、その「増やし方」を議論します。

研修が終わった時の、皆さんの高揚した、活き活きした、それでいて真剣な顔を拝見すると、

私たちもやりがいを感じます。

研修の気づきや学びを現場で実践した方から、「やってみたら、うまくいきました!」とお話を伺うと、

本当に嬉しくなります。

 

考えるだけでなく、動いて初めて成果が出ます。

数多くのディスカッションを通して、「つなぎ方」「活かし方」「増やし方」を考え、

気づきを深めていただき、実践に向けてのスイッチを入れる役割を、今年も全力で果たしていきたいと思います。

  • 2020/01/06
  • コンサルティング
  • 投稿者:講師 河野 貴史