Mentor Craft

皆さんは普段どのような本を読まれますか？

 

私は、20代のころから

「孫子の兵法」を読むのが好きでした。

 

辞書のように心に刺さる部分を探しては、

断片的に読んでいたので、

専門家のようなことは全く言えませんが・・。

 

そんな中で、特に私の心に刺さったのは

「将器」について書かれた部分です。

 

 

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将器

 

腹黒き人を見分け　危機を未然に察知し　能く部下を統率す
是れ未だ十人の将なり

 

早暁より夜更けまで軍務に精励し　言葉遣いも至って慎重である
是れ未だ百人の将なり

 

曲がったことを嫌い　しかも思慮に富み　勇敢にして戦う気力旺盛なれば
千人の将なり

 

見るからに強く　しかも部下将兵の労苦を思いやる心を持てば
一万人の将なり

 

有能なる人材を登用し　自らは日々怠りなく修養に努め　寛容にして仁義に篤ければ
十万人の将なり

 

人々を慈しみ　信義を以って　近隣諸国を心服させる
これぞ天下万民に将たる器なり

 

 

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昔から、「リーダーの器以上のチームはできない」と言われています。

 

私は現在小さな組織のリーダーですが、上記の十人にとどまることなく、

天下万民の将に1歩でも近づけるよう、折に触れて、この「将器」を思い返します。

 

 

ちなみに、若いころから生意気だった私は、30代の頃の上司に、このくだりを紹介しました。

いまだにその上司と再会すると、

「昔、葛西に教えてもらったなぁー」と回想してくださるのですが、

その上司の人柄次第では、

「上司に対して、これを紹介するということは、俺は不十分な上司だと言いたいのか？！」

と言われてもおかしくなく、とても恐ろしいことをしたなと自戒するばかりです。

 

 

 

そんな思い出深い「孫子の兵法」を、まだ未読のチームリーダーのみなさんは、

連休中にでも是非ご一読されてみてはいかがでしょうか。

 

 

葛西