部下との関わり方の基本姿勢
今回は、マネージャーのみなさんへ向けて、
部下との関わり方の基本姿勢についてご紹介いたします。
部下一人ひとりが、上司が何も関与しなくても、
しっかりと成果を上げて、完璧に仕事をこなしてくれる。
さらに、その進捗状況についても丁寧に報告をしてくれる・・
というのが、マネージャーの誰もが理想とするところですね。
しかし、残念ながら、現実的にそんなことができる部下は、
100人に1人いるかいないかでしょう。
そうなると、ある程度上司から関与していかなければなりません。
しかし、深く細かく関与しすぎれば、マイクロマネジメントになってしまいますし、
逆に全く関与しなければ、「放置」「丸投げ」となってしまいます。
このさじ加減が難しいですよね。
さらには、一律的に関与すればいいかというと、
実際には部下のパーソナリティや、意欲・能力によっても、
関与の度合いを変えなければなりません。
一般的には部下よりも多忙なマネージャーが、
これらのことを完璧にこなすのは、大変難しいと言わざるを得ません。
では、どうすればよいのか?
ある程度の割り切りは必要ですが、
原則論として、
▼ 若手(※)
⇒【関与と指導】
しっかり教育
※中途入社1-2年以内の中堅も含む
▼ 中堅
⇒【委任と助言】
信頼できる範囲で権限委譲し、行動と結果を観察しつつ、細かい口出しはしない。必要なタイミングでアドバイス
▼ ベテラン
⇒【放任と提案】
基本は任せます。そのベテラン社員が自信を持っている点について、こちらから相談をする。
そして、自分にもしてもらう関係性を作る(難しい場合も多々あります)。必要に応じて提案する。
が基本だと思います。
若手は失敗と再チャレンジが許容されます。
ベテランに向かうほどその範囲は狭まります。
ちなみに、ベテランの”放任”は放置とは違います。
仕事は基本すべて任せますが、定期的に情報共有を行い、最低限の関与をする必要はあります。
上記を考察するとお解りのように、部下側も、
失敗と再チャレンジが許容される若手中堅時代に出来る限り自分自身を成長させていかなければ、
ベテランになってから苦労するか、
苦労はせずとも期待する報酬や充実感を得られなくなる恐れがあるということですね。
ご参考になれば幸いです。
- 2021/05/27
- 社長コラム
- 投稿者:葛西 伸一