ラテラルシンキング① ~ゼロからアイデアを生み出す!~
皆さん、こんにちは。
理系で研究職出身の講師の河野貴史です。
さて今日から数か月にわたり、ラテラルシンキングについて
コラムに書いていきたいと思います。
突然ですが皆さんに質問です。
13個のオレンジを友達3人で、
けんかにならないよう公平に
分けたいと思います。
あなたならどうしますか?
どんなに知識やノウハウに照らしても
答えが見つからない、良いアイデアが浮かばない。
困難な課題を前にして誰しも経験する事態です。
ラテラルシンキングは、このような場面で解決の糸口となる、
アイデアを創造するスキルのひとつです。
本コラムでは、ラテラルシンキングの具体的なツールや活用法、
個人・チームで活用するコツをご紹介していきたいと思います。
ラテラル・ロジカル・クリティカルシンキングの相違点
ラテラルシンキング
(Lateral Thinking)
とは、1967年に
エドワード・デボノが
提唱した思考法です。
まずは、問題解決で
活用する3つの代表的な
思考法の特徴を比較します。
① ラテラルシンキング(水平思考):枠組みやルールの制約なしに可能性を拡げアイデアを生み出す思考法
② ロジカルシンキング(垂直思考):事実に基づき筋道立てて考える思考法
③ クリティカルシンキング(批判的思考):客観的立場からロジックを検証する思考法
アイデアの量と質
次に、アイデアを量と質の側面で捉えます。ラテラルシンキングはアイデアの量、
ロジカルシンキングはアイデアの質にフォーカスする思考法です。
図1に示すように、両者は考える方向性が異なります。
また、クリティカルシンキングは「本当にいいのか?」と問いかけて、
アイデアの質をさらに高める思考法です。
ラテラル(拡大、発散)→ロジカル(絞り込み、収束)→クリティカル(検証)
の順に進めば理想的ですが、実際には何度も行き来しますし、それぞれを明確に
切り分けられるとも限りません。
但し、上記のように狙いが異なるので、思考プロセスを切り分け、ごちゃ混ぜにしないことが大切です。
このように、今後、数回に分けてラテラルシンキングの基礎と活用法について
ご紹介していきたいと思います。
弊社の研修でもこのテーマを「3Dシンキング研修」として実施しています。
ご興味ある方は、ぜひ本コラムを続けてお読みくださいますと幸いです。
またお気軽に研修開催についてのご相談もお待ちしております。
- 2021/12/13
- コンサルティング
- 投稿者:講師 河野 貴史