なんだか、マイノリティの人の気持ちがわかりました… ~ダイバーシティ・多様性の重要性~
私は、いつもクリアファイルを左右逆に持っており、本来右上のへこみ部分 “(” が
左上になってしまいます。そのため、若いころから長年、いろんなアシスタントに
「葛西さんのクリアファイルはいつも左右逆!」とからかわれてきました(笑)。
(当社のアシスタントは、みなさん優しいので、何も言わずにさりげなく
修正してくれているようです)
些細なことかもしれませんが、実は私自身、それが少しコンプレックスでした。
そう言われるたびに「自分は何かが異常なのか」「自分は意地悪なのか」という思いが
一瞬頭をよぎります。しかし最近、家族から「左利きの人はそうなることが多いんだよ」
と言われ、「左利き説」が浮上しました。
実際に、既定(右利用)通りに書類を挿入しようとすると、入れにくい入れにくい。
私と同じ感覚を持つ左利きの人はいるだろうかと思ってインターネットで
いろいろ検索したところ、やはりクリアファイルは右利き向けに設計されており、
左利きにとっては入れにくいことがわかりました。
マイノリティにとっての不便さをユニバーサルデザインで解決しようという
ありがたい試みから、今ではこんな便利なものもあるようです。
↓
https://www.sanwasp.com/blog_2017_univfile/
過去のアシスタントの方々も私をからかおうとしていたわけでは
なかったと思いますが(笑)、自分の普通の感覚と逆のことをされると
イラッとするものですよね。
この経験を振り返ると、マイノリティの方々の気持ちがかなり理解できました。
・・・ダイバーシティ・多様性の重要性を感じます。
自分は悪気がないのに、マイノリティとして理解されないという感覚を
少し思い出し、学びになりました。
ちなみに、以前、テレビ番組「世界番付」で国別の利き手ランキングが
次のように紹介されていました。
左利きが多い国ランキング(48カ国)
1位:オランダ:15.7%
2位:ニュージーランド:15.5%
3位:ノルウェー:15.0%
右利きが多い国ランキング(48カ国)
1位:日本:94.5%
2位:マレーシア:92.7%
3位:インド:92.5%
他の統計資料も調査してみると、日本人の左利きの割合は5%~10%程度でした。
世界の中でも、日本では右利きの方がマジョリティなのですね。
余談ですが、私は子供の頃、すべて左利きでしたが、書道の師範である母親によって
右利きに矯正(強制)され、今もペンや箸だけは右手で持ちます。
箸を左手で持つと、容赦なく「バシーーーっ!」と母親に左手を叩かれ、矯正されました。
今でも記憶が蘇ります・・・(自由奔放な性格でありながら、規律には厳しい母親でしたので・・・)
とはいえ、相手が右利きの人であれば、私もファイルを渡す際は、
右利きの方向けに書類を入れて渡すべきだったなと反省しています。
(ただ、無意識だと左右逆になってしまう時があるので、そこは大目に見てね♬)
- 2023/07/14
- 社長コラム
- 投稿者:葛西 伸一