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「エコーチェンバー現象」と「フィルターバブル」

こんにちは。

スタッフの鈴木です。

 

突然ですが、皆さまは、

「エコーチェンバー現象」「フィルターバブル」

といった言葉をご存じでしょうか。

私は最近知った言葉だったのですが、

それぞれ下記のような意味で使われているそうです。

 

———————————————————————
「エコーチェンバー」とは、

SNS上で、自分と似た興味関心を持つユーザーばかりをフォローする結果、
似た情報ばかりが行き交う状況を「閉じた小部屋(共鳴室)で音が反響する物理現象」に例えたもの。

同じ情報を見聞きすることによって、真偽不明な情報でも信じ込みやすくなる。
それによって、自分の意見や思想に対する確信が増幅される。

 

「フィルターバブル」とは、
アルゴリズムがネット利用者個人の検索履歴やクリック履歴を分析し学習することで、
個々のユーザーにとっては望むと望まざるとにかかわらず見たい情報が優先的に表示される。
利用者の観点に合わない情報からは隔離され、
自身の考え方や価値観の「バブル(泡)」の中に孤立するという情報環境。
———————————————————————-

 

私もよくSNSを見たりしますが、

よく読むのが「子育て」に関する投稿です。

そうすると、気づくとフィードに流れてくる投稿がほとんど

子育てに関するものになっていたりします。

 

今得たい「子育て」の情報が得られて役に立つことも多い一方で、

世の中の大多数の人たちが自分と同じような興味関心で同じようなことを感じている..

かのような、まさに「フィルターバブル」「エコーチェンバー現象」に

陥っている自分に気づいて、少しぞっとしたりもします。

 

また、私の場合は「子育て」ですが、SNSを使う多くの人たちが、

それぞれ今自分の興味があるトピックで、同じような状況に陥っている

可能性があることを考えると、SNSがなかった時代よりも

それぞれの考え方の偏り・乖離が大きくなっているのではと考えたりします。

 

すぐ出来る具体的な対策としては、ブラウザの履歴を残さない、

広告カスタマイズをオフにする、などがあるそうです。

(私も先日ニュースフィードのカスタマイズをオフにしてみたら、

普段目にしない記事も流れてきて新鮮に感じました。)

 

 

加えて、ネットの中にいる時間を自分で制限して、

人と直接話をする、ということも大事なことのように思います。

 

 

弊社では研修を提供していますが、

研修では、心理的安全性が保たれた場で、

それぞれの意見を率直に交換し合う機会が多くあります。

 

普段生活していると、利害関係が絡んだり忖度が必要となったり、

多くの人が一堂に会して、率直に意見しあうという機会は

残念ながらあまり多くはありません。

 

 

その意味でも、「研修の場」というのは、

とても有意義な時間だと感じますし、

「閉じた小部屋」「個人の価値観の泡」から抜け出すことの出来る、

有効な方法でもあるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

参考サイト:

総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和元年版 > インターネット上での情報流通の特徴と言われているもの
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd114210.html

  • 2024/08/30
  • スタッフブログ
  • 投稿者:アソシエイツ室 鈴木